ツール・ド・フランス第14ステージ。ピレネー初日。
今までも解説実況の方が「見てるとそんなにすごい坂に見えないでしょうけれど、ものすごい坂なんですよ」とおっしゃっていましたが、今日は見てるだけでものすごい坂だということが分かるような勾配。これがピレネーなのかという感じでした。

気温は30度を超え、暑さに強いウルリッヒが何かやってくれるのではという期待を込めて見ていました。奇しくもここは2003ツールで所属チームに色々と問題があったのに、ランスを苦しめ結果的に総合二位に入ることとなったその峠なのです。

でも、今年のランスは本当に慎重に周到にチームカーと綿密に連携をとり、水分や補給もこまめに受けながら乗り切りました。鬼のように強かったですけどね。ランス、ウルリッヒバッソランディスらを含む集団がスピードを上げ始めたときには今シーズン初めて胸がドキドキしましたよ。それにしてもバッソは顔がきれいですね、小遊三か、お前は。
そして、今日のランスを見ていて単独で走ってもこれだけ強い人があれだけ綿密に作戦を立てたら強いのは当たり前だなあと改めて思いました。

とはいいつつ、今日のステージ優勝はオーストリアトーチニヒ。険しい山岳コースを抜け出し、根性の走りで逃げ切りました。イタリアのチームで一緒だった(ルームメイトだったらしい)解説の今中氏も「こんなに感情を表しているのはじめて見ました」というくらい喜んでました。でもそれも無理もないなあ、路上に倒れこみマッサーに助け起こされても葛折れてないているトーチニヒにもらい泣きしましたよ。表彰台でも感極まっている様子でじーんとしました。