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Wegmann:上にはもっと空気が。
年を追うごとにFabian Wegmannは強くなっている、世界選手権の舞台でベッティーニとともに逃げを見せた。2005年の4勝は十分な業績と見てよいだろう。このゲロルシュタイナー所属の選手に限界はまだ見えていない。

RADSPORTNEWS.COM(以下R.):自分のことをどう考えている?もう、ちょっとしたベテラン選手といったところかな、それともまだまだ新人?あるいはその中間とか?
Wegmann(以下W.):いい質問だね。プロとして4年目のシーズンが終わろうとしている。新人ということはもちろんもうないけれどベテランともいえないよね。ここ数年、僕はずっと努力してきた、そして気づいたんだ、上にはまだゆとりがあるって。
R.:デビュー以来ずっとゲロルシュタイナーにいるのはどうして?
W.:もちろんいくつかほかにもオファーはあった、でも僕にはピンと来なかったんだ。Hans Michael Holczerとの話し合いで、ここでならうまくやっていけると直感したんだ。もっと大きいチームに移籍することももちろんできるけど、そうすると場合によっては調子を落としてしまうかもしれない。僕はレースのときだけでなく、一緒に働く人や支援してくれる人と長い時間ともにいたいんだ。
R.:これまで移籍について考えてみたことは?
W.:もちろん考えたことはあるよ、でも僕はゲロルシュタイナーとの契約が一年残っている。来年の半ばに新たに契約について話し合うことになるし、きっとほかのチームからもオファーがあるだろうね。でも、僕は今のチームに満足しているし、引き続きここで走っているだろうと思うよ。もちろん、今後10年ずっといるってわけじゃないけど。
R.:ゲロルシュタイナーはどうしてそんなに多くの若手選手を受け入れているの?
W.: Hans Michael Holczerは才能があってよく走っている若手選手を、早い時期に見極めているだけなんだ。もちろん、はじめはビッグネームを雇うだけのお金がなかったということもあった。若い選手に関しては簡単じゃないけれど、チームへの結びつきはずっと強いものだから。彼はすごくよくやっているよ。
R.:Hans Michael Holczerの特徴はなんだろう?
W.:彼は、当時はまさにとてもよい先生だった*1と思う。選手に対してフレンドリーである一方、ある程度の規律も欠かしていない。遊びと管理のバランス感覚が絶妙なんだ。
R.:FothenとHausslerがこんなに頭角を現してきたことについてはどう思う?
W.:二人のために全面的に喜んでるよ、プロ選手としてすばらしいスタートを切ったんだからね。もちろん僕の成績と比べることはある、それはまったく普通のことだよね。でももちろんそういう若い選手たちには好意を持っている、僕らで一緒に何かやれたらなと思っているよ。
R.:2005年でできれば消したい日ってある?
W.:今年は何日かあるよ。今シーズンは雨が多かったね!今までこんなに雨の日に走ったことってなかったよ。雨は大嫌いなんだ。Polenrundfahrtは僕が勝ったステージ*2の後はもうずっと土砂降りだった。チューリッヒでは何かやろうとはしたけど、もうまったく失敗だった。でも、今シーズンの四勝を思い出すと全部雨と関係があるんだ。
R.:君たちのうち誰が真に偉大な選手となる潜在能力を持っているだろう?
W.:僕らは全員それぞれ方向性があると思うんだ。Markus FothenやPatrick Sinkewitzは明確にグランツールでの勝利を目指している、Heinrich Hausslerはプロ一年目にヴェルタでステージ勝利を収めている。それは本当にすごいことだ。Linus Gerdemannもツール・ド・スイス*3ですごいことをやってのけたしね。しかし、僕らはさらに成長する必要がある。
R.:2006年はどうしようと思っていますか?
W.:まだいくつかレースが残っているけど、その後はとりあえず休みを取るよ。もちろんチームの首脳陣とさらに何が良かったかそして何をもっと改善していくことができるのか話し合うことになるだろうね。是非とも2006年のツールも走りたいし、世界選手権にもまた参加したい。そういう長い周回コースが好きなんだ。でも、僕はこれが特別だっていうレースを作りたくはないんだ。ただピークを作って、そのあとめちゃくちゃになっちゃうつもりはないよ。

*1:調べてみたらHolczerは実際に教員資格を持ち、かつて教鞭もとっていた。

*2:第5ステージ

*3:第7ステージ