petitfeminist2005-07-24

ツール・ド・フランス第20ステージ個人タイムトライアル。
ツール後に引退を表明しているランス・アームストロングの最後の鬼走りを涙目になりながら鑑賞いたしました。
結果はダントツの一位、ここまでステージ優勝がないことを色々言われていましたが、これでもう思い残すことは何もないでしょうねえ。ウルリッヒも素晴らしい走りを見せて2位。これがあるからウルリッヒファンは辞められないのです。
そして、総合三位につけていたラスムッセンの魔物にとりつかれたかのようながたがたぶり、二度の落車、そして機材の度重なる不良、心のうちを思うと私も柄にもなく胸が潰れそうな思いでした。今になって思うとスタート台での表情も「いつもと違うなー」という感じがしたのでかなり神経質になっていたのでしょう。でも、コースもテクニカルというか道幅の狭いコースでしかも熱さでアスファルトは溶けてるし、集中力がいるコースだったと思います。
バッソも結果は5位だったものの、美しい顔を苦痛にゆがませて必死のゴール。素晴らしかった。
今日はもうランスの走りを見ながら本当にジーンとしていました。思えば、私はアンチランスというかウルリッヒファンとしてサイクルロードレースを見始めたため、ものすごい力がありながらランスにあと少しのところで届かないウルリッヒを歯噛みしてみていた口です。思い余って「ランス腹立つ」くらい思っていたこともありましたが、最近ランスって私のもうひとつの好きなスポーツの相撲でいうところの朝青龍みたいなものかな、と思い至ってすごくすっきりと見ることが出来るようになりました。外国人ということで圧倒的な強ささえ人気でなく反発の材料とされるものの、まず内輪でその努力と実力で人を魅了し、いつしかファンもつかんでいくというところが似ているかなあと。
まあ、似ているのってそこんとこぐらいですが、それは意外と本質かもしれないとも思うのです。ランスにはさらに癌の克服というドラマチックな側面も加わっているわけですし。もったいないけど、ほんとに引退しちゃうんでしょうかねえ。

明日は最後パレードランやシャンゼリゼの周回コースでのスプリント、コメッソのシャンパンやモロー先生の○○○(これはあって欲しくない)など名物を楽しみにして見ます。

そういえば、夫がオーストラリアでパブに行ったところオグレディのサイン入りマイヨ・ジョーヌ(2001年の?頒布用のやつか?)が飾ってあったそうです。ツール期間に出張が入って気の毒にと思いましたが、これはこれですごいよね。↑写真