petitfeminist2006-12-12

寄せ鍋と違って材料をすべて火を通してしまうのですが、稽古後に三々五々食べるのでちゃんこ鍋は煮えばなから野菜がくたくたになるまでずっと美味しいものが多いです。
写真は出来上がり時の野菜の色が綺麗な頃。


なぜか少しエスニック風味とバター風味がする絶妙な塩ちゃんこです。
佐渡ヶ嶽部屋の琴剣さんの御本のレシピなので「佐渡ヶ嶽部屋風」といえるのかもしれませんが、少しアレンジしてます。元の本(「琴剣のちゃんこ道場」)がまたすごく豪快で分量が何一つ書いておらず、絵だけ!自然にアレンジもされるというものです。私も分量はいつも適当です。目安として考えてください。


材料:鶏モモ肉(骨なし、300〜500グラムくらい、一枚か二枚)、キャベツ1/2個、ニラ半把、えのき1袋、大根半分、にんじん一本、玉ねぎ一個、豆腐半丁、糸こんにゃく一玉、油揚げ一枚、にんにく、ごま油、しょうゆ、酒、出し昆布、塩、胡椒)
三、四人分ですが二人ならこれを少し全体的に少なめに。鶏肉好きだから多くしようとか、ニラ一把使い切ってしまおうとか…適当です。


1.鍋で米のとぎ汁(水でもよい)に昆布だしをとる。
2.野菜類、豆腐、糸こん、油揚げを好みの大きさに切る。
3.鶏モモ肉を一口大に切り、ボウルに入れ塩コショウ醤油酒にんにく(分量は空揚げの下味程度)をもみこみ、フライパンで軽く焦げ目がつくくらいまで炒める。
4.1の鍋に3の炒めた鶏肉を移して、塩コショウ酒で味を決め、30分くらい中弱火で煮込む。)
5.煮えにくいものから2の材料を入れていく。(最後はえのきか?)最後にごま油を少し入れる。


できあがり。取り分け時に、レモン汁やゆず胡椒、すりゴマなんかを入れてもおいしいです。


とりあえず、葉もの野菜として白菜ではなくキャベツを使うのに、私は最初びっくりしたのですが、この鍋だと白菜よりキャベツが合います。相撲部屋のレシピを見てみても結構塩ちゃんこにはキャベツというところが主流。
それから、米のとぎ汁をベースにするのに抵抗があるかも知れませんが、最初のとぎ汁には大きい糠やごみがあることもあるので(農家からもらった米だと特に)、二回目か三回目のものを使うといいでしょう。うちも、米を研がない日にこの鍋をするときは普通に水を使いますのでどっちでもいいんですけどね。


米のとぎ汁で料理を作るで思い出すのがトラン・アン・ユン監督の「青いパパイヤの香り」上原きみこの漫画みたいな話なんだけどみずみずしくてよかったなー・・・って関係ないですね。それはきれいな水が貴重だった時代のベトナムの話だからだと思いますが。トラン・アン・ユン2000年から新作撮ってないのね。


実は一度昆布だしをとらなかったら(大体米のとぎ汁で昆布出しはでているのか?などと思い)なんか物足りなかったんですよ。米のとぎ汁ではなくてもいいけど、全体的に甘めなので昆布だしはとったほうが味がしまります。